①千国越え
往路 約2時間40分 復路 約3時間10分
距離:約6.8km
例年開催の「塩の道祭り」でも歩く栂池高原の松沢口から小谷村郷土館までの人気コース。モデルコースの中で最も整備されており安心して歩ける道です。
かつて牛と牛方が一緒に寝泊まりした牛方宿や、千国番所跡/千国の庄史料館、小谷村郷土館など、往時の文化・歴史に触れられるポイントが多いため、塩の道の入門に最適のコースです。
②大峯峠越え
往路 約3時間20分 復路 約3時間20分
距離:約8km
大峯峠越えコースは、小谷村郷土館から、高町越えコースの始点までを結ぶコースです。道中には、神社、石仏など、神仏に関連するものが多く見られます。
7年に一度の諏訪大社の薙鎌打ち神事のための道でもあり、随所に諏訪信仰にまつわるロマンに満ちた街道です。
③石坂越え
往路 約4時間10分 復路 約3時間50分
距離:約12km
石坂越えコースは、右岸、左岸に佇む農村景観に浸りながら、下里瀬宿、車坂、フスベ、塞の神、幸田文碑など民俗の縮図を行きます。
対岸に聳える百名山雨飾山を眺めながら、小谷の集落内を多く通る、全体に穏やかな雰囲気のコースです。
④高町越え
往路 約2時間30分 復路 約2時間30分
距離:約6.3km
幾筋かの「塩の道」の中でも、古代からの官道の面影を残すのが高町越えコース。過去にはヤマト王権の時代より、姫川から採取されたヒスイが全国へ運ばれました道です。
また諏訪大社御柱祭にかかわる「薙鎌(なぎがま)打ち神事」の薙鎌は、この道を越え、中谷大宮諏訪神社に奉納されていました。
⑤天神道越え
往路 約2時間50分 復路 約3時間10分
距離:約9.2km
天神道越えコースは、往時の面影が色濃く残り、全体にゆるやかな上り下りの山道が続く、歩きやすいコースです。
道中では、石仏や、一面に咲くカタクリ、地元の人々に祀られる、盗難・火災除けの神様「三峰様」の祠が迎えてくれます。
全体で4時間以上のコースですが、途中にバス停などがあるので、歩く時間を調節できます。
⑥地蔵峠越え
往路 約4時間50分 復路 約4時間35分
距離:約12km
激流逆巻く姫川沿いを避けて日本海に繋ぐ最短の道を地蔵・三坂峠越えに求めた千国古道は、古代から和田峠の黒曜石や糸魚川のヒスイを運ぶ奈良時代の官道でした。
半年は雪に閉ざされる峠越えは厳しいですが、絶景は言うまでもなく、実に味わい深い深山幽谷を縫う峠道です。
⑦大網峠越え
往路 約4時間10分 復路 約4時間15分
距離:約10.1km
越後の山口関所跡から大網峠(おあみとうげ)を越え、江戸の中期から荷継ぎ場としてにぎわった大網集落を結ぶコース。
道中には、往時の旅の過酷さを物語るように、道沿いに多くの石仏、石塔が見られます。
起伏のきついコースなので上級者向きですが、変化に富んだコースです。
⑧鳥越峠・根地
往路 約6時間30分 復路 約6時間20分
距離:約16km
三坂峠を盛んに物資が通ったころ、横川集落は海と内陸を結ぶ大切な中継地でした。
諏訪の御柱祭に関わる「薙鎌(なぎがま)打ち神事」は、大峯峠、高町、地蔵峠の古道を経て、このコース途中の境の宮で神事が執り行われます。
距離が長いため、長者平~山口関所跡の約10kmと山口関所跡~飯縄神社までの約6kmに分けて歩くこともできます。
⑨大野
往路 約3時間30分 復路 約3時間30分
距離:約10km
塩の道起点となる糸魚川と飯縄神社をむすぶ道です。糸魚川起点(道路元標)は糸魚川駅から近く、大糸線を使って気軽にスタートできるルートです。
糸魚川街中を歩くエリアでは舗装路が多くなりますが、昔ながらの街並みも残っています。